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2024年9月6日に発売した「旅」をテーマにしたステーショナリー「タビマップ」。
商品ができるまでには様々な試行錯誤や、細部に至るまでこだわりがちりばめられています。
その裏側を商品企画担当の安部と、デザイン担当の長縄に聞きました。

|ポップなイラストマップでも、地図は手描きやデフォルメはしませんでした

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―今回のシリーズではカラフルなイラストマップがまず目に飛び込んできますね。

長縄
「今回初めて、イラストを多用したデザインにトライしました。

イラストマップって、地図自体も手描き風のものやデフォルメされたものが多いと思うのですが、あくまで忠実な地図をベースにしたデザインという点が地図屋としてのこだわりポイントです。」

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―忠実な地図ということですが、例えば道もすべて忠実なんですか?

長縄
「エリアによって道路の表現を変えています。

道路は①有料道路、②国道、③都道府県道・主要地方道など、④一般道、⑤細道路の大きく5つに分けて、①~③はすべて入っていますが、④については東京では入っていなかったり、長崎では入っていたりと、その都市の「密度」に応じてセレクトしました。

あと、「旅」において線路がより重要な要素かなと思い、道路より強調させました。」

―よく見るとイラストマップは縮尺がそれぞれ違いますね。

長縄
「はい、最初はすべて同じ縮尺で…とも考えたのですが「旅」がコンセプトであることもあり、入れたい観光スポットの範囲が入るように調整しました。

あと、横浜と長崎五島については真北を向いておらず、少し傾いています。
地図として最も見慣れているのは真北だと思うのですが、四角い範囲にどうしてもしっくり収まらず、横浜はやや北東、五島はやや北西が真上になる角度になりました。」

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▲エリアごとに縮尺や方位が異なる。長崎五島(左)は北北西が上を向いている

|イラストは建物ばかりにならないよう、文化的な側面を表現

―観光スポットが10か所以上、イラストとして描かれています。

長縄
「イラストを一つ一つ描き起こしていくのがとても大変でした…(笑)。

このスポットの選定にもこだわりました。
そのエリアを代表して、且つイラストとして見栄えの良いスポットを選びました。
ただ、そうすると「建物」が多くなりがちで、無機質な印象になってしまうなと思ったのでそこで催されるイベント・お祭、人の営みといった文化的な側面を表現しました。」

 「例えば大阪の「少彦名(すくなひこな)神社」は寅の張り子が飾ってあるということで「寅」をデザイン、長崎の「諏訪神社」は「くんち」で有名な「龍踊(じゃおどり)」の様子をデザインしました。

一方、京都は「寺社仏閣がたくさんある」というイメージがあると思うので、あえて建物主体に。ちなみに、京都が一番時間かかりましたね。汗」

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▲大阪「少彦名神社」の寅(左)、長崎「諏訪神社」の「龍踊(じゃおどり)」

「表紙をめくると、モノクロの同じデザインになっていて、そこには、そのイラストが何なのか「答え」が載っています。ぜひ答え合わせしてほしいです。」

―イラスト以外にもよく見るといろいろな記号やアイコンがありますね。

長縄
「そう、その他アイコンとして神社、博物館・美術館、公園は、実在する場所にアイコンを置いています。

あと、紅葉のスポットや、お花のスポットもそのエリアによって選定していたりします。例えば東京の外苑前(イチョウ並木)や目黒川(桜)などはその一例です。

存在するすべてを網羅しているわけではありませんが、これらは答え合わせには載っていないので、気になったらぜひ調べてみてくださいね。」

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▲「東京」のイラストマップ。外苑前の紅葉や目黒川の桜が表現されている

安部
「最初は 地図面にイラストだけプロットしてデザインしてもらったんですが、物足りないというか、地図っぽさがかなり残っていて固い印象になってしまうなと思って。
コンセプトに沿った旅の楽しさをどうしたら演出できるか、企画会議で話し合って、その他アイコンとして、神社、博物館・美術館、公園、さらに海に浮かぶ船や泳ぐ魚などのイラストを取り入れることになりました。」

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長縄
「あとは元々、駅の名前や通りの名前なんかも入れるって話はありました。
ただどうしても悪い意味でゼンリンらしさというか、地図感が出すぎてしまうという―」

|オフィスでも活躍する手帳カバー+ノートの組み合わせ

―手帳カバーを見ていきたいと思います。

安部
「例えば会社で会議にPCやマウス、ノート、筆記具・・・いろいろ持っていくと思うんですけど、バラバラ落としてしまうことがあって、こまごました文具系をまとめられたら便利だなと思って、この手帳カバーを企画しました。」

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▲手帳カバーにはB6ノートが3冊入るほか、名刺などこまごましたものの収納に優れる

「タビマップのノートが3冊入ります。開くと名刺が入るポケット、付箋が入る少し深めのポケット、平ゴム、ペンホルダーがあって、いろいろまとめられます。
私は深めポケットにリップも入れたり。とても便利に使えます。
あまり重いと持ち歩きが億劫になるので、手帳カバー自体の軽さにもこだわりました。」

|もちろん都道府県はコンパスと一緒に真北を向いている

安部
「デザインは飛行機をランダムに配置したり、経緯度線をイメージしたグリッドを入れて、「旅」や「地図」を連想させるデザインとして仕上げていきました。

ファスナーのスライダーの持ち手部分をコンパスのデザインにしたのは、最初は無かったのですが、可愛らしさもあり、また引き手が大きく使いやすくもなったので正解でした。

チャームのサイズも、大きすぎると主張し過ぎてしまうし、小さすぎると使いにくくなると思い、いくつかパターンを用意してmm単位で調整をしました。」

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▲コンパス型のチャームの指示書。細部まで作り込んだ様子がわかる

―表紙のデザインにもコンパスが入っていますが、全て北を向いていますね

長縄
「そこは地図屋のこだわりです(笑)。もちろん、都道府県もすべて北を向いています。縮尺もすべて揃えて、そこもこだわったポイントです。

「北海道ってこんなに大きいんだ!」
改めてこんな発見につながればと思って、それぞれの都道府県の大きさを表したかったんです。」

|最初は「B6ノートのイラストマップの距離を測れる」マスキングテープでした

長縄
「マスキングテープは、3つ並べて地図になるという当ブランド定番の(?)ギミックです。

 この仕様は、「レトロシリーズ」でも好評だったということもあり、25mm幅でぜひやりたいなと思っていました。
ただ、結構太いので、より実用的な細めのマステも入れたいね、ということで、15mm幅もセットにしました。」

―15mm幅の方はいい意味でゼンリンらしくない、とてもかわいいマステですが、よく見ると、スケールが…!

長縄
 「そう、これ元々はB6ノートの表紙の地図の縮尺に合わせたスケールにしていて『ノートと合わせて買ってもらって、マステで距離を測る…』という遊びをしてくれたら、と思ったんですが―」

  「企画会議で『いや、やらないでしょ!!』というツッコミもあり、断念しました(笑)。

ただ地図屋らしさを表現する上ではアイデアは良いと思ったので、25mm幅のマステの地図と同じスケールにして、マステの中で完結するようにしました」

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▲25mm幅のテープはガイド線に沿って切って縦に並べると、B6ノートと同じイラストマップのデザインになる

|手帳カバーの“軽さ”にこだわったのは正解でした

―そして実際に仕上がったアイテムたち、安部さん自身、実際に使ってみたということですがいかがですか?

安部
 「手帳カバーとノートの組み合わせを使ってみました。
複数のノートが入った状態でも書きやすく、想定通りの使い方ができました。企画した際にこだわった手帳カバーの重さも気にならず、持ち歩きも苦にならないアイテムに仕上がったと思います!」

  「マステも使ってみて感じたのは、地図がメインの25mm幅のテープでも、引き出すたびにアイコンが現れるので、とても楽しいと思いました。私はノートに旅先のチケットの半券を貼る際に使っています。」

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▲「答え合わせ」ができる表紙の裏に旅の記録を書くこともできる

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|ノートを「中綴じ」にしたのは手帳カバーで使えるように

長縄
「ちなみにこのノート、中綴じ製本なんですけど…。」

―ノートの中綴じ製本!?何のことですか?

長縄
「この手帳カバーに入れるってことを考えると、180度ガバっと開ける中綴じ製本が実はピッタリなんです。

ノリで背表紙を張り付けるアジロ綴じだと、開く際に折らないといけないので使い勝手がかなり変わったと思います。
ここは作り手としてはこだわりましたね。」

 「あとは本文(中身)。文字や図形、絵やそれこそ地図を書きやすいノートを目指したので罫線ではなく、ドット方眼にしました。」

―最後になりますが、改めてシリーズ名「タビマップ」命名の経緯を教えてください。

安部
「『旅をテーマにしたステーショナリー』というテーマはあって、ヨコ文字で『Trip map』『Travel map』なども考えていたのですが、テーマをシンプルに伝えたいと考えている中「Travel」をつかうと出張のイメージも含まれる気がして、「女子旅」とか「一人旅」とかのイメージのシリーズにしたくて、いい意味でゆるさも感じられる「タビマップ」という名称にしました。」

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▲デザイン担当の長縄(左)、商品企画担当の安部

なんでも安部は5~6年前から旅をテーマにした地図をデザインした商品を作りたいと思っていたとのこと。
数年越しで念願かなっての商品発売にこぎつけました。
話を聞いてみて見えてきたのは、商品の仕様やデザインの細部に宿る二人のこだわりでした。

聞き手の私は東京勤務なので、「東京」に掲載されているスポットはすべてわかると思っていたのですが、「東京都庭園美術館」が目黒にあることを知らなかった―
・・・など、身近な土地の事も意外と知らないものだと気づくことに。

周りの同僚とも「ここ何か知ってる?」「え、知らなかった!」という会話が広がり、地図の楽しさを改めて実感しました。

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商品ページでは各アイテムのデザインや利用イメージの写真を多数掲載しています。
カラフルなイラストマップと多種多様なアイコンたちが、きっとあなたを楽しい気持ちにさせてくれるはず。
ぜひご覧くださいね。

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